本日表彰式が行われ、長田高校は敢闘賞を頂きました。
75代主将 中島壮太より挨拶です。
今日は決勝戦が行われ、我々を敗った社高校が優勝し、兵庫大会は幕を閉じた。75回生チームは選手権大会ベスト4という成績で、更には敢闘賞も頂いた。
振り返ってみると、このチームは春の大会までは何をしても上手くいかず、「75回生は勝負弱い」「史上最弱」と言われ続け、僕は正直諦めかけていた。しかし、「ここで諦めていいのか?」と自分に問いただすと決してイエスとは返ってこなかった。先輩方に連れていってもらった近畿大会のような大きな舞台でもう一度野球がしたい。春の大会後からは3年生を中心に心を入れ替え、夏の大会をどう勝ち抜いていくか、必死に考え、行動に移した。広島遠征の頃からは徐々に勝ち方を覚え、勝つことで自信もつけていった。そして練習試合11連勝の状態で選手権大会に入った。大会は苦しい試合ばかりだった。しかし、秋、春と犯してきたミスを教訓に一戦必勝で戦い、67年ぶりに準決勝の舞台までやってくることが出来た。点差は開いてしまったが、最後まで緊迫した試合展開だった。準決勝までに6試合を戦い、選手達には疲労が溜まっていた。そんな中で前日の練習を少し調整気味にしたことを大きく悔やんでいる。最後の最後に主将としての責任を果たせなかったのは本当に申し訳ないと思う。甲子園に行って1勝するためには、連戦を戦い抜くための体力が必要であると痛感した。
話は変わるが、私は高校野球が選手に与えるものとは「人間力」であると思う。技術をどれだけ身につけても最終的にそれを発揮するためには「人間力」が必要なのだ。後輩達には、高校野球を通してこの力を身につけて欲しいと思う。
最後になりましたが、先生方、コーチ、保護者、OB、地域の方々、結果が全く出なくても常に支えていただき、ありがとうございました。また夏の大会においては多くの方々に応援していただき、とても力になりました。本当にありがとうございました。我々75回生は引退しますが、これからも長田高校野球部の応援をよろしくお願いします。