史上初のセンバツ出場が決まった長田高校。選手たちの素顔に迫るべく、第2回目はエースで4番の大黒柱、園田くんに単独インタビューを行いました。
―あらためてこのたびはセンバツ出場おめでとうございます。センバツ出場が決まった瞬間の気持ちということを教えてください
園田「正直驚きましたね」
―なにしてました?発表のとき
園田「休み時間だったので大学の雑誌をみんなで調べてました」
―大学の雑誌?
園田「大学の男女比を調べてて(笑)」
一同「(笑)」
園田「理系なので。ちょうど絶望していたときでした(笑)」
―新聞記事などでは国立大学を目指しているとも紹介されていますが
園田「受験なのでやる以上は。部活終わってからも毎日塾に行ってます」
―どこの塾?
園田「東進ですね。野球部はほとんど東進です。生活のスタイルに合ってます」
―(マネージャーの小無田さんへ)園田くんはクラスではどんな感じ?
小無田「明るくて、クラスの人気者です。長田でも知らない人はいないような有名人なのに、全然有名ぶらなくて、自然にいるのがすごくいいなと思います」
―それから、たくさん取材を受けてるんじゃないですか?
園田「はい。ピッチングのこととか、震災のこととかを聞かれます」
―落ち着いた印象を受けるけど、取材は慣れました?
園田「いや、まあまあ緊張しますね」
―野球を始めたのはいつ頃?
園田「小学校2年からですね。親の仕事の都合で、小学校2年から4年までは香港で暮らしていたので、香港の日本人少年野球チームで野球をしていたのですが、その時は主に外野とかキャッチャーでした」
―ピッチャーとして一番変わったのはいつ?
園田「まず中学校を引退してから高校入試の期間です。この期間に体重が10kg増えたんです。とにかく食べ続けて。そうすると、球の勢いが全然違うようになって」
―すごいね。これは狙い通りなの?
園田「そうですね、高校入って野球をしようと決めていたので、身体をつくらないといけないなというのがありました。『きつくなってからのもう一杯』というのを自分で決めて、毎日食事の量を増やしました」
園田「もう一つ、一番変わったのは、新チームになってからの去年の夏休みです。走り込んで体力をつけました。夏は毎日グラウンドを10周(1周400m)してました。その後、新チームになってからの最初に試合で、手ごたえが違うと思いましたね。球速もいきなり3km速くなって」
―甲子園でしたいピッチングは?
園田「自分の持ち味でもある、低めにボールを集めるというのを甲子園でもできればと思います。応援よろしくお願いします」
編集後記:自然体、というか、物怖じしない、というのか。取材でも特別に気取ったことをするのでなく、あくまで自分のスタイルを自然に表現される選手だなと感じました。甲子園という大舞台でも、きっと平常心で、普段通りの活躍をしてくれることと、確信しました!
※甲子園開幕まで、選手たちのインタビュー記事を掲載していきます。次回は、長田高校野球部を裏で支える、マネージャーそして学生コーチの2人を掲載します
※文責:59回生OB 塩崎