94th-hyogo

<65回生>第94回全国高校野球選手権兵庫大会の試合結果

“一戦必勝で甲子園へ!”を合言葉に、得意のロースコアの接戦を戦い抜き、2年ぶりのベスト8進出。

57年ぶりのベスト4の壁は高く、前年夏準優勝の加古川北に接戦惜しくも延長の末力尽きた。しかし、9回2死からの同点劇と勝ち越しのチャンスを作った粘りは見事だった。大会6試合での防御率は1点台とバッテリーを中心とした守りの野球を徹底し、延長あり、逆転ありのベスト8進出。2年生の多いスターティングメンバーを3年生バッテリーがよく支えた。

今大会の対戦校は全て公立高校。くじ運に恵まれたと言う人がいるかもしれない。確かに私学に比べれば勝てる可能性が高い相手だったかもしれない。それでも、夏の大会で5連勝することは容易いことではない。

ベスト8から甲子園まであと3勝。この3つが遠い。来年は必ず、あと3つ勝ちたい!

 

【1回戦】 長田3-1県西宮

第94回全国高等学校野球選手権兵庫大会1回戦・長田vs県西宮
<戦評>
4回2死1・3塁から7番・勝の中前安打で先制。6回2死1・3塁、1塁走者の清水が挟まれる間に、3塁走者の下田が生還し2点目。8回には5番・高村の中前安打で3点目を挙げた。先発・宮田は8回に1点を失ったが危なげない投球で試合を作った。9回スイッチした開田が1死満塁、長打が出れば逆転サヨナラのピンチを迎えたが、後続を連続三振に切って取りゲームセット。
公式戦での連敗が続いていた明石球場では、2005年夏以来の勝利となった。

 

【2回戦】 長田1-0浜坂(延長12回)

第94回全国高等学校野球選手権兵庫大会2回戦・長田vs浜坂
<戦評>
シード校の浜坂との対戦。長田は再三得点圏に走者を進めるが、浜坂の先発・岡村に要所を締められ0行進が続く。長田の先発・宮田も危なげなく浜坂打線を抑え、延長戦へ。延長12回裏、長田は1死1・3塁から2番秋宗が右前へ安打を放ちサヨナラでゲームセット。見事にシード校を倒し、ブロック突破へ名乗り出た。

 

【3回戦】 長田3-2姫路

第94回全国高等学校野球選手権兵庫大会3回戦・長田vs姫路
<戦評>
長田は初回、4番・開田の左前適時打で先制。5回にも2死3塁から2番・秋宗がライトへの3ベースヒットを放ち追加点を挙げる。長田は今大会初先発の開田が5回までノーヒットに抑えるが、6回2死満塁からタイムリーを浴び同点とされる。しかし、7回に2死1・3塁から開田がこの試合2打点目となる内野安打で突き放す。7回裏には開田から宮田にスイッチ、姫路の拙攻にも助けられこのままゲームセットで4回戦進出を果たした。

 

【4回戦】 長田6-2明石南

第94回全国高等学校野球選手権兵庫大会4回戦・長田vs明石南
<戦評>
途中、豪雨による55分間の中断を挟んだ試合。1-1で迎えた3回、2死2・3塁から6番・大西の右前適時打で2点を追加。4回に1点を返されるが、5回にも大西の適時打で突き放す。9回には捕逸と2番・秋宗の中前適時打で2点を追加した。終始ゲームの流れを渡さなかった会心の勝利で、ベスト16に名乗りを上げた。

 

【5回戦】 長田3-1高砂

第94回全国高等学校野球選手権兵庫大会5回戦・長田vs高砂
<戦評>
3回に内野安打で1点を失い、追いかける展開。7回まで散発3安打に抑え込まていたが、疲れの見え始めた高砂の先発・榮喜を捕らえ、8回2死1、3塁からダブルスチールで同点に追いつく。さらに6番・勝の三塁線を破るタイムリー2ベースと続く7番・下田の右前安打で2点を追加し逆転に成功。投げては先発・宮田が散発7安打に抑え完投。2年ぶりのベスト8進出を果たした。

 

【準々決勝】 長田1-2加古川北(延長11回)

第94回全国高等学校野球選手権兵庫大会準々決勝・長田vs加古川北
<戦評>
1点ビハインドで迎えた土壇場の9回、二死から2番・秋宗の右前ヒットで同点に追いつく。しかし、その直後に勝ち越しのチャンスを作るも活かせず今大会2度目の延長戦へ。迎えた延長11回、無死2塁から加古川北の3番・別井に左中間2ベースヒットを打たれサヨナラ。前年準優勝の加古川北と接戦を演じながら、57年ぶりのベスト4へあと一歩届かなかった。